実際に手紙をしたためる際に知っておきたい便箋や封筒の使い方をご説明します。何気ないようなことでも、お相手に伝わる印象が大きく変わりますので、手紙の目的に合わせて使い分けましょう。
封書とはがきの使い分け
- はがきが適切な場合
年賀状や暑中見舞いなどの季節のあいさつ、親しい相手に送るもの、結婚や転居などの報告、招待状や案内状、贈答品のお礼住所変更の案内など。
ほかの人に見られても差し支えのないやりとりに使用します。 - 封書が適切な場合
非公開の内容、目上の人に送る手紙、お祝い、お見舞い、おわびなど。
改まった正式な案内などの場合に使用します。
縦書きと横書きの使い分け
- 縦書きが適切な場合
目上の人に送る手紙、改まった内容の手紙の場合は、縦書きにします。日本語の手紙は縦書きが基本ですので、迷った場合には縦書きを選びましょう。 - 横書きが適切な場合
カジュアルな印象を与える横書きは、親しい相手へ送るのに適しています。
手紙の折り方と封筒への入れ方
- 手紙の折り方
手紙は文面が読みやすいように、また取り出しやすいように、折り目は少ない方が良いとされています。封筒に入らないなどの事情がない限りは、3つ折にしましょう。
3つ折の場合は、文面が内側になるように下から3分の1で折り、上から3分の1を折り重ねます。手紙を開いた時に書き出しが最初に見えるようにするのがコツです。 - 封筒への入れ方
手紙を入れる向きは、受け取る側のことを考えて、すぐに読み始められるように封入します。具体的には、手紙の書き出し部分が封筒の左上にくるようにすると良いでしょう。 - 白紙の便箋を重ねて入れる場合
手紙の内容が便箋1枚で済んでしまう場合は、白紙の便箋を重ねて封筒に入れましょう。ただし、お見舞いやお悔やみなどの場合は、「不幸が重ならないように」という意味で、わざと便箋1枚で送ります。
便箋の折り方(和封筒・洋封筒)
和封筒 三つ折り
和封筒 四つ折り
洋封筒 三つ折り
洋封筒 四つ折り
封筒の書き方
- 宛先の住所
多くても2行以内で、封筒の幅3分の1以内に収まるようにします。縦書きの場合は、番地等は漢数字で書いてください。 - 宛名
封筒の中央に、住所よりもひとまわり大きい字で書きます。会社名が入る場合には、お相手の名前よりもやや小さく書くと良いでしょう。 - 差出人の住所
封筒の裏面、中央より右側に書きます。 - 差出人の氏名
封筒の裏面、中央より左側に書きます。