2025年の7月は、全国的に本格的な夏の訪れを感じる季節となりそうです。
梅雨明けの知らせとともに、関東以西では蝉の声が響き渡り、青空と強い日差しの中で夏の風物詩が楽しめる時期になります。
東北や北海道でも短い夏が始まり、涼やかな朝晩の空気に季節の移ろいを感じられます。
暑さの合間にふと、誰かに気持ちを届けたくなるとき
そんな瞬間に手紙を書くと、心も晴れやかになる気がします。
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7月は七夕や海の日、夏祭りなど、心弾む行事が多い月です。
日々のあわただしさの中で、手書きの言葉が贈る人にも、受け取る人にも優しい時間をもたらしてくれますように。
【7月の手紙を書くときのポイント】
- 季節感のある挨拶を入れる
- 7月は夏本番の入り口。「七夕の星が美しい季節となりました」「盛夏の候」「暑中お見舞い申し上げます」など、夏の風物詩を感じさせる挨拶で始めましょう。
- 行事や風物詩にふれる
- 七夕、夏祭り、花火大会など、夏ならではの行事にふれると、季節感がより豊かになります。旅の予定や夏の楽しみについて書くのもおすすめです。
- 相手を思いやる言葉を添える
- 暑さが厳しい季節です。「猛暑が続きますので、どうぞご自愛ください」など、相手の体調を気づかうひと言を忘れずに。
- 結びで涼を届ける一文を
- 「夜風に揺れる風鈴の音が、心を静かに整えてくれますように」など、読んだ方の気持ちが少しでも涼やかになるような締めくくりを意識しましょう。
文例:親しい間柄の時候のあいさつ
- 七夕の短冊に願いを込めたくなる時期ですね。お変わりなく過ごされていますか。
- 太陽の光がいちだんと力強くなってきましたね。お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 冷たい麦茶が恋しくなる暑さですね。夏バテなどしていませんか。
- 赤く染まる夕暮れ雲に、心がふっとゆるみます。お元気ですか。
文例:あらたまった相手への時候のあいさつ
- 七夕の短冊が風に揺れる頃、いかがお過ごしでしょうか。
- 梅雨も明け、いよいよ夏本番となりました。厳しい暑さが続く中、ご健康をお祈り申し上げます。
- 朝顔の咲く季節となりましたが、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
- 蝉しぐれに夏の深まりを感じる折、平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
文例:ビジネスの相手への時候のあいさつ
- 盛夏の候【7月1日〜7月22日頃】
- 「盛夏の候、貴社ますますのご隆盛を心よりお祈り申し上げます。」
力強い夏の訪れを感じさせる表現で、ビジネス全般に使える定番の丁寧な挨拶です。 - 炎暑の候【7月中旬〜7月下旬】
- 「炎暑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。」
厳しい暑さにふれながらも、相手の健康を気づかう表現が含まれており、夏季のご挨拶に最適です。 - 猛暑の候【7月中旬〜7月下旬】
- 「猛暑の候、貴社の皆様にはご壮健にてお過ごしのことと拝察申し上げます。」
暑さが特に厳しい時期に使われる挨拶。ややかしこまった語調で、信頼感を与えます。 - 大暑の候【7月22日頃〜8月6日頃】
- 「大暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
一年で最も暑さが厳しい時期を示す時候語。落ち着いた印象で、格式ある場面に適しています。 - 酷暑の候【7月下旬〜8月中旬】
- 「酷暑の候、貴社一層のご発展をお祈り申し上げます。」
最も暑い盛夏期にふさわしい表現で、ビジネス文書にも違和感なく使えます。
ビジネス文書では簡潔に用件を伝えることが求められるため、時候の挨拶は漢語調の「〜の候」を基本とします。
「〜のみぎり」も同様に使用可能です。やわらかさを出したい相手や個人のお客様向けには、和文調での挨拶も適した表現です。
文例:結びのあいさつ
- 七夕の星に願いを込めつつ、今後のご活躍を心よりお祈りいたします。
- 眩しい陽射しが続いておりますが、どうぞお健やかにお過ごしくださいますようお願い申し上げます。
- 暑さ厳しき折、体調を崩されませんよう、くれぐれもご自愛くださいませ。
- 盛夏のみぎり、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
- 猛暑が続いておりますが、皆様のご健康とご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 蝉時雨に夏の盛りを感じる頃、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
季節の行事や風物詩
- 海開き
- 山開き
- 祇園祭(京都)
- 七夕祭り
- 天の川
- プール
- 海水浴
- お中元
- 夏休み
- 夏祭り
- 花火
- 浴衣
- うちわ
- 風鈴
- 入道雲
- 夕涼み
- 金魚
暑さが話題になる7月。暑中見舞を出す時季でもあります。また、海開き、山開きが行われ、子どもたちは夏休みに入りますので、イベントが盛りだくさんの楽しい季節です。
7月の花
- アサガオ
- ユリ
- ムクゲ
- ヒマワリ
- ダリア
- センニチコウ
- ヤマボウシ
- スイレン
- ホウセンカ
- ベゴニア
- ハイビスカス
- ツユクサ
7月の節気
- 【小暑(しょうしょ)7月6日頃】
- 梅雨明けが近づき、蒸し暑さが日に日に増す頃です。
空には入道雲が顔を出し始め、蝉の声も聞こえはじめます。夏本番を前に、山や海へ避暑に出かけたくなる季節です。
例文:小暑を迎え、蒸し暑さが増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 - 【大暑(たいしょ)7月22日頃】
- 暦の上では一年で最も暑い時期にあたります。
日差しも強く、本格的な夏の到来を感じる頃です。子どもたちは夏休みに入り元気いっぱいですが、大人は夏バテや熱中症への注意が必要な季節です。
例文:大暑を迎え、夏の厳しい日差しが照りつける毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。